工場・倉庫の
遮熱対策ガイド

一口に遮熱対策と言っても、 従来の塗装やシート・フィルムのほか、 近年は放射冷却素材という新技術も登場しています。 このメディアでは、既存の遮熱対策に満足していない、 何を選択していいのか分からない担当者様のためのお役立ち情報をご紹介します。

【目的別】
工場・倉庫の遮熱対策を比較

夏場の強い太陽光によって屋根や外壁は非常に暑くなりますが、遮熱対策をすることで、その熱が室内に伝わらないようにすることができます。工場・倉庫では、特に熱を持ちやすい「屋根」「窓」「機械」に遮熱対策をするのがおすすめ。以下で詳しく見ていきましょう。

屋根の遮熱対策を比較

工場の屋根屋根はトタン、ガルバリウム鋼板、アルミなどの金属や、セメントと繊維材料で作られた波型スレートなどでできています。これらは熱伝導率が高く、直射日光で表面が非常に熱くなってしまいます。
夏場、70度~80度にまで上がった屋根の表面温度はすぐ裏に伝わり、室内に向かって強い輻射熱を放出。これにより室内の温度が上昇してしまうのです。編集チームでは、特に反射率 (%)に注目し、以下の3製品を選びました。

選定方針:編集チームが「放射冷却素材」の各製品公式サイト、および「(一社)日本建設業連合会 遮熱・断熱塗料 主要情報一覧表(PDF)」(※2)を参照元として調査し、反射率が確認できた製品のうち、数値が高い順番に記載※2024年11月6日調査時点
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製品名 反射率 対候性
(耐用年数)
特徴
放射冷却素材
SPACECOOL
95%*
10年
  • 太陽光と大気からの熱を95%以上(※1)ブロック。さらに放射冷却機能により熱を宇宙に逃がすことで、外気より低温にできる
  • 紫外線に対して10年相当以上の耐候性を確認。屋外で長期間使用しても冷却効果を維持
遮熱塗料
ミラクール
92.2%**
10年
  • 塗装面に熱を溜め込まず反射することで、日射反射率92.2%(※2)を実現
  • 日本各地で900万㎡以上施工、海外でも施工するなど実績豊富
遮熱塗料
断熱くん
92%**
15年
  • 極小の特殊セラミックでできており、遮熱だけでなく断熱もできる
  • 防水性、防汚性、耐熱性、耐久性に優れており、150℃~200℃の高温に耐えることが可能

*参照元:SPACECOOL公式(https://spacecool.jp/technology/

**参照元:(一社)日本建設業連合会「遮熱・断熱塗料 主要情報一覧表(PDF)」(https://www.nikkenren.com/kenchiku/zairyo/pdf/04shanetsu/table04.pdf

放射冷却素材

SPACECOOL

SPACECOOL
引用元:SPACECOOL
(https://spacecool.jp/product/film/)
反射率
95%
対候性
(耐用年数)
10年~
※参照元:SPACECOOL公式(https://spacecool.jp/technology/

SPACECOOLがおすすめな理由

熱吸収を95%以上ブロック!さらに熱を放出して外気より低温に
放射冷却素材SPACECOOL
引用元:SPACECOOL公式サイト
https://spacecool.jp/technology/

SPACECOOLは、太陽光と大気からの熱を、反射率95%以上(※)という高い性能でブロック。さらに、熱を宇宙空間へ放出する機能を持つ放射冷却素材です。対象物に貼り付けたり覆ったりすることにより、ゼロエネルギーで外気より低温にすることが可能です。
太陽光などが原因で発生した地球上の熱は、二酸化炭素や水蒸気に吸収されて空気中にとどまり、近年の気温上昇の原因の一端となっています。しかし、SPACECOOLは独自の技術で熱を宇宙空間に放出。二酸化炭素や水蒸気に吸収されず、大気中に留まらないようにすることで、CO2削減、地球温暖化抑制にも貢献することができます。
実際に真夏の炎天下で白色物置に放射冷却素材を貼りつけた実験では、施工していない建物と比べて天井温度が20℃低下。倉庫内温度は最大10℃の低下を確認することができました(※)。

※参照元:SPACECOOL公式サイト(https://spacecool.jp/product/film/)2024年11月6日調査時点
※参照元:SPACECOOL公式サイト(https://spacecool.jp/technology/)2024年11月6日調査時点
10年以上の屋外耐候性能で、高い長期コストパフォーマンスを実現

大きな特徴は、耐候性に優れている点です。紫外線に対して10年相当以上の耐候性(※)が確認されており、屋外で長期間使用しても冷却効果を維持することが可能。特に冷房コストが高い工場では、長期的なコスト削減効果が期待できます。
ラインナップも豊富。対象物に接着可能なフィルムや簡単に着脱ができるマグネットシート、膜材料、ターポリン・キャンバスなどからニーズに合わせて選ぶことが可能です。
中でも注目は、倉庫などの折板屋根を覆うルーフシェード。熱吸収をブロックし熱を宇宙に逃すだけでなく、シートと折板屋根の間の空気層によって熱を排出することで、冷却効果を高めることが可能です。

※参照元:SPACECOOL公式サイト(https://spacecool.jp/technology/)2024年11月6日調査時点

SPACECOOLの施工事例

SPACECOOLのHPキャプチャ画像
引用元:SPACECOOL公式サイト
(https://spacecool.jp/solution/building/)

ハゼ式折板屋根にSPACECOOLを導入した事例は複数あります。作業場の温度上昇を抑制し、労働環境を改善する目的で設置ることが多いです。奈良県にある施工面積1,100m2の工場で検証した際は、施工前後で2階の室温を10℃も低減することができました。(施工前44.3℃→施工後34.1℃、空調無しの状態。)

SPACECOOLの会社概要

会社名 SPACECOOL株式会社
所在地 東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 4階 ARCH内
遮熱塗料

ミラクール

ミラクール
引用元:ミラクール
(https://miracool.jp/)
反射率
92.2%
対候性
(耐用年数)
10
※参照元:(一社)日本建設業連合会「遮熱・断熱塗料 主要情報一覧表(PDF)」(https://www.nikkenren.com/kenchiku/zairyo/pdf/04shanetsu/table04.pdf

ミラクールがおすすめな理由

汚れにくい塗膜で高い遮熱性を維持できる

ミラクールは、株式会社ミラクールが提供する屋根用遮熱塗料です。日射反射率92.2%の性能を誇り、塗装された面に熱を溜め込まず反射することで、高い遮熱効果を発揮することができます。
実際に、100Wのランプを太陽に見立てて10分間照射した実験では、一般塗装が70.5℃まで上昇したのに対して、ミラクールは49.5℃。21℃も温度上昇を抑制することができました。
耐久性も高く、汚れにくい塗膜で高い遮熱性を維持しています。実験では、他社塗料が6~8年で劣化するのに対して、ミラクールは施工10年後でも日射反射率83%をキープしていました(※)。
フッ素配合塗料を加えることで、15年以上の長寿命も実現することが可能です。

※参照元:シロキコーポレーション株式会社(https://kankyo-shiroki.com/product/miracool.html)2024年11月6日調査時点
匂いが少ないので、食品工場や医薬品工場でも安心

熱を持ちやすいカラー鋼板屋根やガルバニウム鋼板屋根、スレート屋根などに施工することが可能。通常の屋根塗装では3回塗りが基本ですが、ミラクールはしっかりと厚く塗料が残るため、2回の塗装で完成します。
工期が短いため、足場を組む期間やその分のコストを削減。工場や倉庫でも業務の妨げにならないよう塗装を終えることが可能です。
オール水性工法で施工中の臭いが少ない点も魅力。臭いに配慮が必要な食品工場や医薬品工場、学校や商業施設等でも安心して使用することができます。
各種工場や倉庫の屋根・外壁をはじめ、道路やショッピングセンター、公共施設、車両、国連、JICAのプロジェクトなど、多種多様な分野で施工実績が豊富。日本各地で900万㎡以上施工(※)している上、近年では、タイやマレーシア、中国など海外でも施工実績を重ねています。

(※)参照元:ミラクール(https://miracool.jp/work/)2024年11月6日公式サイト確認時点

ミラクールの施工事例

ミラクールのHPキャプチャ画像
引用元:ミラクール公式サイト
(https://miracool.jp/work/work-photo-kouhan/)

鋼板屋根への施工事例を多数持っています。施工面積も1,200m2~65,000m2まで多岐にわたります。

ミラクールの会社概要

会社名 株式会社 ミラクール
所在地 東京都文京区春日2-2-7 シロキビル 3F
遮熱塗料

断熱くん

断熱くん
引用元:断熱くん
(https://aquasystem.co.jp/)
反射率
92%
対候性
(耐用年数)
15
※参照元:(一社)日本建設業連合会「遮熱・断熱塗料 主要情報一覧表(PDF)」(https://www.nikkenren.com/kenchiku/zairyo/pdf/04shanetsu/table04.pdf

断熱くんがおすすめな理由

塗るだけで、断熱と遮熱を実現できる

遮熱とは、日射の一部を反射して室内の温度上昇を防ぐこと。断熱とは、熱の移動を妨げることです。それぞれ機能が異なるため、暑熱対策を徹底するためには、断熱材と遮熱材を合わせて使用するのがおすすめです。
断熱くんは、遮熱だけでなく断熱もできる多機能水性塗料です。極小の特殊セラミックでできており、屋根に塗るだけで夏の太陽熱を反射。さらに熱が伝わりにくい特性で外気温を遮断して、室内を快適な温度に保ちます。
二酸化チタンによる光触媒効果で汚れにくく、反射率が低下しづらい点も魅力です。

100種類以上のカラーから建物に合わせて選べる

防水性、防汚性、耐熱性、耐久性にも優れています。特に熱は150℃~200℃の高温に耐えることが可能(※)。蒸気や高温の物質が通る工場のダクトなどにも直接塗付することで、室温上昇を防ぐことができます。ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、トルエンやキシレンといった有害物質も含有していないので、建物内部にも安心して使用することが可能です。
また、対応建材も鉄、木材、サイディング、スレート、コンクリート、発泡コンクリート、ボード、アルミ、ステンレス、タイル、ブロック、レンガ、かわら、ガラスなど多種多様。カラーも100種類以上と非常に豊富で、建物の雰囲気を損ないません。刷毛、ローラー、吹付け、パターン塗り(左官ゴテ、軍手、万能工具などを使用)など、塗り方も建物の雰囲気に合わせて選ぶことができます。

(※)参照元:アクアシステム公式(https://aquasystem.co.jp/dannetsukun/)2024年11月6日調査時点

断熱くんの施工事例

アクアシステムのHPキャプチャ画像
引用元:アクアシステム公式サイト
(https://aquasystem.co.jp/const_d005/)

温度が品質管理に直結する食品工場への導入事例や、排水機場や印刷工場の断熱対策として導入された事例もあります。

断熱くんの会社概要

会社名 株式会社 アクアシステム
所在地 神奈川県相模原市緑区橋本台1-18-10 パストラル長田2F

窓ガラスの遮熱対策を比較

「暑さは窓から入ってくる」という言葉を聞いたことはありませんか?実は、夏の室内の暑さの原因は窓。夏の暑さの、実に73%が窓から侵入している(※)と言われています。このため暑さ対策としては、窓の遮熱性能を高めることが重要です。
遮熱対策には、打ち水やサンシェード、遮熱カーテン、遮熱フィルムなどさまざまな方法がありますが、編集チームが着目したのはコーティング材。可視光線透過率(%)に注目し、以下の2つの製品を選びました。

(※)参照元:日本建材・住宅設備産業協会/住宅の省エネルギー基準早わかりガイド【PDF】(https://www.kensankyo.org/syoene/siryou/pdf/hayawakari10.pdf)2024年11月6日調査時点
選定方針:編集チームが「環境省 ヒートアイランド対策技術分野<窓用日射遮蔽コーティング材>」実証技術対象製品(※)および、各製品公式サイトを参照元として調査し、可視光線透過率が確認できた製品のうち、数値が高い順番に記載※2024年11月6日調査時点
(※)環境省 ヒートアイランド対策技術分野【PDF】(https://www.env.go.jp/policy/etv/pdf/archive/051/051_H22-1.pdf)2024年11月6日調査時点
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製品名 可視光線透過率 対候性
(耐用年数)
特徴
コーティング剤
クリアルマイサニー
85%*
10年
  • ガラスに塗るだけで冷却効果が期待できる特殊金属膜コーティング
  • 一般の板ガラスに比べ、近赤外線領域で60~80%以上カットすることが可能
コーティング剤
エコガラスコート
82.5%**
10年
  • 遮熱性が高く、省エネ効果が期待できる「HG-200」などさまざまな種類を用意
  • 建築ガラス以外、ビニール、フィルム、樹脂板などにも塗工できる
コーティング剤
ゼロコート
74%***
10年
  • 近赤外線90%カットで窓ガラス周りの温度を5~10℃低減
  • シミ・そばかす、家具の劣化・退色の原因となる紫外線も約97%カット

*参照元:(一社)全国住宅火災防止協会公式(http://www.zest-frs.or.jp/cms/03_mysunny.html

**参照元:大光テクニカル HG150シリーズ(PDF)(https://www.daiko-tec.co.jp/wp-content/uploads/pdf/ecoglass_ja.pdf

***参照元:ZERO(PDF)(http://www.zerocon.co.jp/image/ZEROCOAT-JPN.pdf

コーティング剤

クリアルマイサニー

クリアルマイサニー
引用元:クリアルマイサニー
(http://www.zest-frs.or.jp/cms/index.html)
可視光線透過率
85%
対候性
(耐用年数)
10
※参照元:(一社)全国住宅火災防止協会公式(http://www.zest-frs.or.jp/cms/03_mysunny.html

クリアルマイサニーがおすすめな理由

窓の内側・外側の両面から塗ることが可能

窓ガラスの遮熱は、従来フィルムが使われていました。フィルムには遮熱性能が高く、窓ガラスが割れる際の飛散防止にもなるなどメリットがありますが、一方で「大面積では継ぎ目が出てしまう」「透明性が低い」「一度つけたら剥離が困難」などのデメリットもあります。
クリアルマイサニーは、窓ガラスに塗るだけで冷却効果が期待できる特殊金属膜コーティングです。一般の板ガラスに比べ、近赤外線領域で60~80%以上カットすることが可能(※)。窓の内側・外側両方から施工が可能な上、曲面ガラスや網入りガラスにも塗ることができます。可視透過率85%(※)で透明性も確保。光を優しく遮るすりガラスタイプもあります。

※参照元:一般社団法人 全国住宅火災防止協会(http://www.zest-frs.or.jp/cms/03_mysunny.html
足場不要で既存の窓ガラスにも施工できる

既存ガラスにも施工が可能。窓の入れ替えをしなくても、古い窓ガラスに遮熱断熱効果や紫外線遮蔽効果などを付加させることができます。また、内部・外部両方から施工ができるため、足場は不要。工期やコストを抑えて施工することが可能です。専用剥離剤で容易に剥離できるので、賃貸物件でも気兼ねする必要がありません。
耐久性は、約10年。2500時間(約10年相当)の耐候性試験をクリアしているので安心です(※)。施工した施設からは「他の節電法も併用して、使用電力量が昨年の同時期より20%ダウンしました」「エアコンの効きが良くなりました」「他の施設もお願いしたいといった声が寄せられています。

(※)参照元:(一社)全国住宅火災防止協会(http://www.zest-frs.or.jp/cms/03_mysunny.html)2024年11月6日調査時点

クリアルマイサニーの会社概要

会社名 (社)全国住宅火災防止協会
所在地 埼玉県入間市豊岡3丁目7番3号
コーティング剤

エコガラスコート

エコガラスコート
引用元:エコガラスコート
(https://www.daiko-tec.co.jp/ecoglass)
可視光線透過率
82.5%
対候性
(耐用年数)
10
※参照元:大光テクニカル HG150シリーズ(PDF)(https://www.daiko-tec.co.jp/wp-content/uploads/pdf/ecoglass_ja.pdf

エコガラスコートがおすすめな理由

窓ガラスに塗布するだけでさまざまな効果が得られる

エコガラスコートは、金属酸化物(特許製品)をナノレベルに分散した窓ガラス用遮熱コーティング剤です。明るい光を通しながら、暑さの原因となる熱線を大幅にカットすることが可能。既存の窓ガラスなどに塗布するだけで、遮熱・断熱効果、紫外線カット、節電効果、結露軽減効果、抗菌効果などを得ることができます。
複層ガラスへの入れ替えやフィルム貼りと比べて、非常に低コストで導入できる点も魅力です。施工する際は、まずガラス清掃をして油膜を除去。マスキングをしてサッシや床面を保護した上で、フロー工法(垂れ流し工法)やスポンジ工法などで塗布します。しっかりと硬化したのを確認できたら、マスキングを除去、原状回復をして完了です。施工前後の検証実験では、電気使用量約25%削減(※)を確認することができています。

※参照元:株式会社中沢塗装(http://nakazawatosou.com/ecoglass/index.htm)2024年11月6日調査時点
ニーズに合わせて選べる製品ラインナップ

遮熱性が高く、省エネ効果が期待できる「HG-200」をはじめ、透過性が高くデザイン重視の建物におすすめの「HG-150」、スポンジ・ローラーで手軽に施工できる「HG-151」、施工時の臭いが気にならない「HG100W」、フィルムタイプの「HG-150F」などさまざまな種類をラインナップ。現場の状況やニーズに合わせて選ぶことができます
大きな特徴は、建築ガラス以外、ビニール、フィルム、樹脂板などにも塗工できる点。テントやビニールハウスなど、さまざまな分野で応用することが可能です。経年による変色、通常のガラス清掃による傷つきなどもないため、安心して導入することができるでしょう。

エコガラスコートの会社概要

会社名 株式会社 大光テクニカル
所在地 岐阜県養老郡養老町下笠422-6
コーティング剤

ゼロコート

ゼロコート
引用元:ゼロコート
(http://www.zerocon.co.jp/zerocoat.html)
可視光線透過率
74%
対候性
(耐用年数)
10
※参照元:ZERO(PDF)(http://www.zerocon.co.jp/image/ZEROCOAT-JPN.pdf

ゼロコートがおすすめな理由

近赤外線90%で温度も5~10℃低減

ゼロコートは、兵庫県尼崎市に拠点を持つ株式会社ZEROが提供する遮蔽コーティング剤です。窓ガラスに塗るだけで、夏は近赤外線を90%カット、窓ガラス周りの温度は5~10℃低減(※)。窓からの熱で室内温度が上昇することがなくなるので、冷房機器の使用量減少、電気代節約に期待することができます。
また、シミ・そばかす、家具の劣化・退色の原因となる紫外線も約97%カット※することが可能。紫外線に集まる蛾、ハエ、ユスリカなどの虫も寄り付きにくくなります。
カビの発生やダニの増殖など、シックハウスの原因になる結露も防止。ガラスが一旦室内の熱を吸収し、外気温との温度差を小さくすることで、結露しにくくすることが可能です。

※参照元:株式会社矢野(https://www.kkyano.co.jp/product/special-heat-shield/ゼロコート/)2024年11月6日調査時点
最大31.3℃もの温度差を確認

種類は、採光性や遮光性が異なる2種類(ZEROCOATとZEROCOAT-H)。他、貼って剥がせるガラス用遮熱シートや塗るだけで飛散防止効果を発揮するコーティング材、無機系撥水グラスコーティングなどもあります。
公共施設や商業施設、オフィス、飲食店、スーパーマーケット、自動車販売店、マンションなど施工実績多数。マレーシアのマンション、インドネシアのホテル・空港、中国のオフィスなど海外でも導入が進んでいます。
実際に施工した兵庫県のレストランでは、施工ガラスと未施工ガラスとで最大11.8℃の温度差が発生。群馬県の自動車会社では最大12.2℃、大型トラック(フロントガラスに施工)では最大31.3℃もの温度差が発生するなど、非常に高い温度抑制効果を確認することができました(※)。

(※)参照元:株式会社ZERO(PDF)(http://www.zerocon.co.jp/image/ZEROCOAT-JPN.pdf)2024年11月6日調査時点

ゼロコートの会社概要

会社名 株式会社ZERO
所在地 兵庫県尼崎市尾浜町2丁目12番19号 メゾン尾浜103

機械の遮熱対策を比較

工場内ではたくさんの機械を使用しています。この機械から発せられる熱も要注意です。近くにいる人や空間に熱が伝わり、熱中症の原因になるのはもちろん、機械の劣化を早める原因にもなるため、しっかりと対策を行いましょう。
おすすめしたいのは、遮熱シートです。高温の熱を発する溶鉱炉(キューポラ)や機械乾燥機、焼成炉などの機械に施工することで、機械からの熱を遮断することが可能です。編集チームでは、「IS遮熱シート」と「サーモバリア S」「熱まもーれ」に着目して性能を調査してみました。

選定方針:編集チームが「遮熱シート」とGoogle検索したうち、機械向けに対策できる遮熱シートの各製品公式サイトを参照元として調査し、反射率が確認できた製品より、数値が高い順番に記載※2024年11月6日調査時点
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製品名 反射率 対候性
(耐用年数)
特徴
遮熱シート
IS遮熱シート
97%*
-
  • 厚さ0.2mmという薄さにも関わらず、機械設備から出る熱をしっかり遮断
  • 腐食防止コーティングで、シートの経年劣化や腐食による反射率の低下も防止
遮熱シート
サーモバリア S
97%**
-
  • 単層エアキャップをアルミホイルで挟んだ7層構造。厚さ4mmでどんな場所にも施工できる
  • 太陽からの輻射熱を約97%カット。建屋内の暑さを軽減し、電気代を大幅に削減することが可能
遮熱シート
熱まもーれ(SL-G20)
95~97%***
-
  • アルミ純度99%を使用した皮膜で、輻射熱を95~97%反射
  • 不燃タイプ、耐熱タイプ、結露対策品、遮断熱マットなど素材ラインナップが豊富

*参照元:IS遮熱シートカタログ【PDF】(https://www.ishikura-k.co.jp/wp-content/uploads/2023/07/IS遮熱カタログ_B5印刷用刷新版-圧縮.pdf

**参照元:ライフテック公式(https://www.e-lifetech.com/product/s/

***参照元:エステック21公式(https://www.s-tech21.biz/products/tb.html

遮熱シート

IS遮熱シート

IS遮熱シート
引用元:IS遮熱シート
(https://www.ishikura-k.co.jp/products/is_heat_block_sheet/)
反射率
97%
対候性
(耐用年数)
-

IS遮熱シートがおすすめな理由

輻射熱を97%ブロックして暑熱環境を劇的に改善

IS遮熱シートは、輻射熱を反射(遮断)する遮熱シートです。
輻射熱とは、赤外線で伝わる熱のこと。太陽の熱も輻射熱の一つです。電磁波のため360度全ての方向へ熱が伝わる上、周りの空気に関係なく、熱が直接伝わります。 IS遮熱シートは、工場・倉庫の暑さの原因である輻射熱を97%ブロック(※)し、工場・倉庫、建物全体の環境を劇的に改善することが可能。建物内の温度快適に保てるため、エアコンなどの空調設備の稼働台数を減らし、電気代を低減することができます。
厚さ0.2mmという薄さながら、特殊コーティングで経年劣化や腐食による反射率の低下を防止。不燃材料なので、防爆倉庫などにも施工することが可能です。

※参照元:石蔵商店建材事業部公式(https://www.ishikura-k.co.jp/products/is_heat_block_sheet/)2024年11月8日調査時点
特注品やOEMにも対応

数多くの施工実績をもとに製品を開発。建物の屋根下はもちろん、機械・船舶・テントなどにも施工できるラインナップを揃えています。
特に注目は、機械に施工できる点。工場・倉庫内では多くの機械が稼働しており、この機械からも輻射熱が放出されています。IS遮熱シートなら、輻射熱が機械付近の空気や人、工場全体に伝わることを防ぐことが可能。機械自体の熱効率も向上し、機械の劣化を防ぐことができるでしょう。
実際に機械設備に施工した検証実験では、未施工の機械と施工した機械で67℃もの温度差を確認することができました(※)。
IS遮熱シートは特注品やOEMにも対応しています。このため特殊な機械を使っている、環境に合わせて施工したい、という工場にもおすすめです。

※参照元:石蔵商店建材事業部公式(https://www.ishikura-k.co.jp/products/is_heat_block_sheet/)2024年11月8日調査時点

IS遮熱シートの会社概要

会社名 株式会社石蔵商店 建材事業部
所在地 福岡県福岡市東区多の津1-2-4
遮熱シート

サーモバリア S

サーモバリア S
引用元:サーモバリア S
(https://www.e-lifetech.com/product/s/)
反射率
97%
対候性
(耐用年数)
-
※参照元:ライフテック公式(https://www.e-lifetech.com/product/s/

サーモバリア Sがおすすめな理由

純度99%以上のアルミが熱を反射

サーモバリアとは、高純度なアルミ箔を使用した遮熱シートのことです。アルミは、純度が高いほど熱反射性が上がる性質を持っています。サーモバリアのアルミ箔は純度99%以上。これにより、太陽の熱や機械から放出される輻射熱を97%カットすることが可能です(※)。
屋根や壁用の「サーモバリアW」をはじめ、壁の外側、内側に使用できる「サーモバリアスリム」、貼る場所を選ばない「サーモバリアS」、工場・学校・体育館の屋上におすすめの「サーモバリアトップ」などラインナップが豊富。
それぞれ特性や機能が違うため、設置場所の環境やニーズに合わせて選ぶことで、より高い効果を得ることができます。

(※)参照元:サーモバリア製品カタログ(PDF)(https://www.e-lifetech.com/pdf/pamph_sougou.pdf)2024年11月8日調査時点
比較的薄く、屋根や壁、床、機械などに施工しやすい

機械の遮熱対策として有効なのが「サーモバリアS」です。ポリエチレンやアルミニウムなどによる7層構造。断熱性と遮熱性を備えており、輻射熱だけでなく、伝導熱、対流熱への効果も期待することができます。
厚さ4mmと比較的薄いので、屋根上やスレート屋根・折板屋根の下、壁、床、機械などさまざまな部位に使用が可能。壁面に使用する場合は外壁材との間に貼ることで、室内からの輻射熱も反射して寒さ対策まで行うことができます。
国土交通省不燃認定NM-2805を取得(※)しており、不燃用途が求められる場所へ施工できる点も魅力です。
実際、牛乳の殺菌に使用する貯水タンクに施工した乳業会社では、「外からの熱で、不安定だった温度が一定になった」と効果を実感しています(※)。

(※)参照元:サーモバリア製品カタログ(PDF)(https://www.e-lifetech.com/pdf/pamph_sougou.pdf)2024年11月6日調査時点
(※)参照元:サーモバリア公式(https://www.e-lifetech.com/works/1965/)2024年11月6日調査時点

サーモバリア Sの会社概要

会社名 株式会社ライフテック
所在地 岐阜県各務原市鵜沼羽場町8-132-1
遮熱シート

熱まもーれ(SL-G20)

熱まもーれ(SL-G20)
引用元:熱まもーれ
(https://www.s-tech21.biz/products/tb.html)
反射率
95~97%
対候性
(耐用年数)
-
※参照元:エステック21公式(https://www.s-tech21.biz/products/tb.html

熱まもーれ(SL-G20)がおすすめな理由

衝立仕様やカーテン仕様なども用意

熱まもーれは、純度99%(※)のアルミ被膜で放射熱をカットする遮熱製品です。軽量・極薄なのに高性能。カッターなどで容易に施工ができる上、不燃、腐蝕防止加工が施されており、酸・アルカリによる腐食・電食の可能性がある場所でも長く使用することが可能です。
大きな特徴は、ラインナップが非常に豊富なことです。遮熱+断熱効果があるタイプ、結露対策ができるタイプ、透湿不燃性があるタイプ、コンタミリスク対策用などさまざまなタイプを用意。
さらに、対象物に施工できない場合は、衝立仕様やカーテン仕様などの加工品も提供しています。熱源と人・機械などとの間に置くことで、暑熱対策や設備の保護などをすることができます。

(※)参照元:エステック21「熱まもーれ遮熱ソリューション21」【PDF】(https://www.s-tech21.biz/dcms_media/other/catalog_NetsuMamore_Shadannetu2405.pdf)2024年11月8日調査時点
高温設備にも簡単に施工することが可能

炉などの高温設備にも直接施工することが可能。簡単に施工できるので、施工会社に依頼する必要はありません。
実際、自動車部品塗装乾燥炉に自社施工した事例では、表面温度が最大100℃近く低下。熱効率が上がり、冬場の炉内温度が20℃上がったため、生産性が向上したそうです。
また、非鉄金属製造炉に施工することで表面温度が約130℃低下、食品焼成炉への施工後に、表面温度が約80℃下がった事例もあります(※)。
他、ボイラー蒸気配管、押出機や成形機、クリーニング設備、釜・食品加熱設備、排ガスダクトなどの施工事例もあるので、ぜひ公式サイトで確認してみてください。

※参照元:エステック21「熱まもーれ遮熱ソリューション21」【PDF】(https://www.s-tech21.biz/dcms_media/other/catalog_NetsuMamore_Shadannetu2405.pdf)2024年11月8日調査時点

熱まもーれ(SL-G20)の会社概要

会社名 株式会社エステック21
所在地 福岡県遠賀郡遠賀町田園3-2-27

放射冷却素材の特徴と製品ガイド

放射冷却素材は、高い冷却効果はもちろん、エネルギーを使わず高い冷却効果を実現できる驚異の技術。ここでは、世界でも施工実績豊富な製品に注目(※)しました。特徴や費用は以下のとおりです。

(※)選定方針:編集チームが「放射冷却素材」とGoogle検索したうち、放射冷却素材として確認できた各製品より記載※2024年11月6日調査時点

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)におけるガスパビリオンのテントとして採用が決まっているほか、東京都交通局での実証実験や、環境省「ジャパン・パビリオン」にバーチャル展示企業として採択された実績ある放射冷却素材。非常に高い冷却性能とともに、耐候性に優れる点も特徴です。

スカイクールのラインナップは放射冷却パネルとデュアルモードフィルム。放射冷却パネルは、太陽光を反射して日中のパネルの過熱を防ぐとともに、赤外線熱を空に放射。パネルの背面に埋め込まれたパイプ網内に水を循環させることで、冷却状態に保つことが可能です。

パッシブ(受動型)放射冷却技術に特化しているi2 Coolは、電気不要の放射冷却塗料「iPaint」や放射冷却フィルム「iFilm」、デュアルモード熱管理機能を備えた「iTextile」などの製品を提供。さまざまな業種にて導入されています。

遮熱塗料の特徴と製品ガイド

太陽光を効果的に反射し、室内の温度上昇を防いでくれる遮熱塗料。多くの製品が販売されており、「どれを選べばいいかわからない」とお悩みの方が多いようです。ここでは、各製品の特徴を簡単にご紹介します。製品選びの参考にしてください。

(※)選定方針:編集チームが「遮熱塗料」とGoogle検索したうち、上位表示された公式サイトにて確認できた各製品より記載※2024年11月6日調査時点

日射反射率92.2%、長波放射率99.1%※を実現した屋根用遮熱塗料です。耐久性が高い上、オール水性工法で施工中の臭いが少ないため、どんな施設でも安心して使用することができます。

※参照元:中央紙通商株式会社(https://www.cptc.co.jp/miracool/miracool/miracool.html)2024年11月6日調査時点

遮熱効果と断熱効果、結露防止、カビ防止、紫外線遮断などさまざまな効果を得られる水性塗料です。スプレーやローラ、ブラシなどで誰でもスムーズに塗装することができます。

日本ペイント株式会社が提供する遮熱塗料です。「プロがおすすめする人気塗料ランキング2024」の屋根部門で2連覇※。性能や価格が異なる4種類をラインナップしています。

※参照元:リフォーム産業新聞(https://www.reform-online.jp/news/specialty/24884.php)2024年11月6日調査時点

断熱・遮熱・遮音・防音・結露防止・不燃などさまざまな機能をあわせもつ高性能塗料です。塗膜表面を特殊セラミックで覆うことにより、遠赤外線の放射率94.6%※を実現しています。

※参照元:日進関西(https://www.nisshin-kansai.co.jp/f1.html)2024年11月6日調査時点

関西ペイントが提供している高日射反射率塗料です。赤外線を反射する特殊顔料をトップコートとプライマーに配合し、「Wブロック効果」で高い遮熱効果を実現しています。

エスケー化研が開発した屋根用遮熱(高日射反射率)塗料です。「クールタイトSi」「水性クールタイトシリコン」「水性クールタイトフッソ」などさまざまなタイプがあります。

紫外線による影響を受けにくく、色や光沢が長持ちする屋根用遮熱塗料です。3Fフッ素樹脂を使用したフッ素タイプと、シリコン樹脂を使用したシリコンタイプの2種類を提供しています。

遮熱効果と断熱効果を備えた特殊塗料です。夏の太陽熱を85%以上反射。環境汚染化学物質ホルムアルデヒドもF☆☆☆☆を取得しており、環境・人体にも安全です。

窓ガラスに塗るだけで近赤外線領域を60~80%以上カットできる特殊金属膜コーティングです。窓の内側・外側両方から施工が可能な上、曲面ガラスや網入りガラスにも塗ることが可能です。

※参照元:(社)全国住宅火災防止協会(http://www.zest-frs.or.jp/cms/03_mysunny.html)2024年11月6日調査時点

遮熱シート・フィルムの
特徴と製品ガイド

熱の流入を防ぎ、節電や紫外線対策などができる遮熱シートやフィルム。屋根や窓ガラスなどに貼ることで、効果的に暑熱対策をすることが可能です。
ここでは、各メーカーが提供する遮熱シート・フィルムについて、特徴を簡単にご紹介します。製品選びの参考にしてください。

(※)選定方針:編集チームが「遮熱シート」とGoogle検索したうち、上位表示された公式サイトにて確認できた各製品より記載※2024年11月6日調査時点

屋根内部に施工することで、屋根下・機械設備の温度を劇的に低下させる遮熱シートです。特殊コーティングにより半永久的に使用が可能。内装制限のある工場や倉庫にも施工することができます。

室内の温度上昇の原因となる「輻射熱」を97%カットする、フィルムタイプの高性能遮熱材です。簡単施工で取り付けられるため、施工費用を抑えたい方におすすめです。

※参照元:株式会社サンユー印刷(https://www.sunyou-pmp.co.jp/jigyou/konpousizai/coolmagic_bm/index.html/heat-shield-sheet/.htmlabout)2024年11月6日調査時点

アルミ純度99%以上※のアルミ箔を使用した遮熱シートです。優れた反射性能で輻射熱をブロック。真夏の建物の温度上昇を抑え、体感温度を下げることができます。

※参照元:サーモバリア(https://www.e-lifetech.com/thermobarrier/)2024年11月6日調査時点

エステック21が提供している遮熱シート・まもーれシリーズについて調査しました。遮熱効果やシリーズ製品のバリエーション、施工事例などを掲載しているので参考にしてみてください。

工場や倉庫の折半屋根用に開発された、屋上用遮熱シートです。シートの遮光により日陰を作り、温度上昇を防止。さらにシートと屋根の空気層で熱伝導を防ぎ、風の力で冷却を実現します。

アルミ箔を使用した、屋内ようの遮熱シートです。天井裏に施工することで、屋根からの輻射熱・放射熱をカットすることが可能。室内の温度環境を効果的に改善することができます。

総合エネルギーサービス企業エネサーブ株式会社が提供する遮熱材です。高反射率のアルミ箔製品を採用。天井面など室内に貼り付けることで、暑熱対策を行うことが可能です。

日本遮熱株式会社が繰り返し試作・試験を行なって開発した高性能遮熱材です。低コストで出来る施工法の開発も常時行い、40パターン以上※の施工マニュアルを作成しています。

※参照元:日本遮熱株式会社(http://topheat.jp/thb/)2024年11月6日調査時点

宇宙産業の反射絶縁材料を応用した「遮熱材」です。両面の高純度アルミ箔(純度99.99%)と2枚のバブルポリエチレンシート、3枚のポリエチレンシートを組み合わせ、輻射熱の反射率99%※を実現しています。

※参照元:リフレクティックス(https://www.fsatake.co.jp/reflectix/)2024年11月6日調査時点

工場・倉庫の暑さ対策の
ポイントと事例

面積が広く、窓が少ない工場・倉庫。多くの人が出入りし、設備からも熱が出るため、真夏の室温が40~50℃になるケースも少なくありません。ここでは、工場・倉庫における暑さ対策について、ポイントと事例をご紹介します。対策でお困りの担当者様は、ぜひ参考にしてください。

工場・倉庫の屋根・天井

工場・倉庫の
屋根・天井の暑さ対策

工場の屋根・天井は、熱伝導率が高い金属でできているのが一般的。屋根の表面温度はすぐ裏に伝わり、室内に向かって強い輻射熱を放出。これにより室内の温度が上昇してしまいます。このため暑さ対策をするなら、効率的に屋根を冷やすことが大切です。

コンクリート屋根の遮熱対策

コンクリート屋根の
遮熱対策

熱容量が大きいコンクリート屋根は、一度蓄えた熱を夜間も放出し続けるため、室温が下がりにくく空調効率も低下します。遮熱塗料や断熱材も有効ですが、近年は放射冷却素材による遮熱も注目されています。太陽光を反射しながら熱を宇宙空間へ放出するこの素材は、外気温よりも屋根表面温度を低く保ち、快適な職場環境の維持に貢献します。

折半屋根の場合

折板屋根の暑さ対策

折板屋根とは、金属板を折り曲げた形状の屋根材のこと。金属製の「折板屋根」は、日射による輻射熱の影響を受ける恐れがあり、遮熱対策を実施することで、効果的に温度を低減できる可能性があります。対策としては遮熱塗料のほか、放射冷却素材を使用する方法もあります。

陸屋根の場合

陸屋根(ろくやね)の遮熱対策

平らな屋根形状の陸屋根は、2階部分が直射日光を受けて室内温度が上昇しやすいため、遮熱塗料や放射冷却素材、断熱材施工などを組み合わせて暑さを軽減します。事例では、高機能放射冷却機能付き防水シートの施工により、シート裏面で約-20℃の温度低下を確認しました。

物流倉庫の場合

物流倉庫の暑さ対策

搬入・搬出口から外気が侵入しやすい上、機械からも熱が発生している物流倉庫。暑さ対策として特に効果的なのが、熱が伝わる原因=屋根を冷やすこと。屋根用スプリンクラーや遮熱シート(遮熱塗料)、放射冷却素材などを使うことで、高い遮熱効果を実感できるでしょう。

危険物倉庫の暑さ対策

危険物倉庫の場合

延焼防止のため開口部の少ない危険物倉庫は、夏場にはサウナのような環境になることも。そこで遮熱素材を用いた暑さ対策がおすすめです。リチウムイオン電池の静脈物流ソリューションにおいて、LiBコンテナ(20ft)の表面に放射冷却素材を施工することで、夏場の内部温度上昇を抑えた事例もあります。

コンテナの場合

コンテナの暑さ対策

夏場のコンテナ内部は気温が大幅に上がり、作業するのが辛い環境になることもあります。扇風機などで空気を循環させる、日射による温度上昇を抑えるための遮熱対策を行う、といった対策が重要になります。遮熱対策としては、遮熱塗料や、フィルムタイプの放射堤脚素材を使用する方法があります。

プレハブ事務所の場合

プレハブ事務所の暑さ対策

暑さ対策として、屋根や壁に簾をかけているプレハブ事務所は少なくありません。しかしさらに効果的なのが、遮熱材や放射冷却素材の施工です。ここでは、プレハブ事務所が暑くなる原因と、おすすめの対策をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

食品工場の場合

食品工場の暑さ対策

食品工場の暑さ対策として考えられるのは、シーリングファンやスポットクーラー、屋根用スプリンクラー、遮熱材や放射冷却素材などです。屋根や壁からの熱伝導を抑え、冷却機器で気流をコントロールすることで、快適な温度環境を実現することができるでしょう。

室外機

空調室外機の遮熱対策

空調室外機は、夏場の直射日光や輻射熱で熱交換の効率が低下し、消費電力が増大します。ここでは、具体的な遮熱対策の仕組みと方法を解説。実際の導入事例と、その効果もあわせてご紹介します。

制御盤など設備の場合

制御盤など設備の暑さ対策

制御盤を構成する半導体や電子部品は、温度が10℃上昇すると寿命が半分になると言われています(10℃2倍則の法則)。ここでは、制御盤が熱くなる原因と、おすすめの熱対策をご紹介します。制御盤に放射冷却素材を施工し、盤内温度を最大14℃低下させた事例も、ぜひ参考にしてください。

今すぐ始めるべき工場・倉庫の暑熱対策

今すぐ始めるべき
工場・倉庫の暑熱対策

熱くなりやすく、熱がこもりやすい工場・倉庫。熱中症のリスクや、電気設備機器の故障リスクを避けるためには、暑熱対策が必要不可欠です。企業の将来、ビジネスの成長を考えるなら、早めにきちんとした暑熱対策を行いましょう。ここでは、工場・倉庫で暑熱対策を行う重要性について解説します。