工事現場の事務所や休憩所、喫煙所などで活用されているプレハブ事務所。リーズナブルかつ手軽に建てられる点が魅力ですが、外気温の影響が大きく、「暑すぎる」「寒すぎる」と悩む人が少なくありません。ここでは、プレハブ事務所の暑さ対策について解説します。
プレハブ事務所が暑い原因は、主に以下の2つです。
プレハブ事務所は多くの場合、熱の影響を受けやすい軽量鉄骨で作られています。日射を遮る屋根や軒もないため、真夏は天井が熱くなってやけどするほど。天井や外壁から熱がそのまま伝わることで、室内が高温状態になってしまいます。
また、プレハブ事務所では天井や壁に断熱材が入っていないことがほとんどです。断熱材がないため、日射による熱がすぐに室内に伝わってしまうのです。
これでは、エアコンをつけても冷えた側からすぐに空気が温まり、効果を感じることができません。プレハブ事務所で快適に過ごすためには、日射対策が必要不可欠です。
プレハブ事務所の暑さ対策は、主に以下の4つです。詳しく見ていきましょう。
簡単にできるのは、簾を屋根や壁にかけること。直射日光を遮り、屋根や壁の表面温度を下げることができます。二重にすることでより効果が見込めますし、簾自体も長持ちします。
一般住宅よりも高性能なエアコンを設置するのもおすすめです。サーキュレーターを併用すれば、空気が循環し、エアコンの効きを良くすることが可能。電気代が気になる方は、日の当たらない北側に室外機を設置したり、室外機に日除けをつけたりすることで、節電効果が見込めます。
断熱材とは、熱の出入りを妨げる素材のこと。屋根や壁に施工することで、外気の影響を受けにくくすることができます。
ただし、断熱材には日射による輻射熱への効果はありません。このため、輻射熱を反射してくれる遮熱材と合わせて施工するのがおすすめです。
新しい素材として注目されているのが、放射冷却素材です。放射冷却素材とは、物質が外に熱を出して冷える「放射冷却現象」を再現した素材のこと。太陽光から入る熱より放射する熱を大きくすることで、高い遮熱効果を実現しています。シートや塗料、テントなどさまざまな種類があり、建物やニーズに合わせて施工することが可能です。

プレハブ(ユニットハウス)における温度上昇が課題となっており、屋根の1面にSPACECOOLのマグネットシートを施工しました。導入後はプレハブの室温が、外気温と比べて3℃も低くなりました。
参照元:SPACECOOL公式HP(https://spacecool.jp/solution/container/)
「プレハブの休憩所が暑い」「エアコンの効きも悪いので何とかしたい」と悩むお客様からの依頼を受け、ガルバリウム鋼板の屋根材の下に遮熱材を全面施工しました。
施工前は52.4℃だった屋根表面温度が、施工後は32.7℃まで低下。エアコンの効きが以前よりも格段によくなり、室内の熱気もなくなりました。
暑さ対策にはさまざまな方法がありますが、工場・倉庫でまず行いたいのが遮熱対策です。遮熱とは、外の熱が室内に入るのを防ぐことです。
夏場の強い太陽光によって屋根や外壁は非常に暑くなりますが、遮熱対策をすることで、その熱が室内に伝わらないようにすることができます。工場・倉庫では、特に熱を持ちやすい「屋根」「窓」「機械」に遮熱対策をするのがおすすめ。以下で詳しく見ていきましょう。