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物流倉庫の暑さ対策

目次

人や物の出入りが多く、空調効率が悪い物流倉庫。暑さ対策をしようにも、「広すぎて効果が薄い」「効果的な対策がわからない」と頭を悩ませている担当者様が多いようです。そこでおすすめなのが、放射冷却素材を用いた暑さ対策です。ここでは、しっかりと効果を実感できる物流倉庫の暑さ対策について解説します。

物流倉庫が暑くなる原因

一般的に物流倉庫は、商品を安全に保管するため面積が広く、窓が少ない構造になっています。おもちゃや本など、温度調節が必要ない物を扱っている倉庫では、そもそも空調への配慮がないケースが少なくありません。

大空間ではどんなに冷房を全開にしても空間全体に行き届かない上、荷物の出入りも頻繁。搬入・搬出口から外気が侵入しやすい上、フォークリフトや台車、コンベア、搬送用ロボットなどの機械から発生する熱も、倉庫内の温度上昇の一因となっています。

屋根の形状や材質もポイントの一つです。物流倉庫の大きな屋根では一般的に金属製の折板屋根が採用されており、夏場の表面温度が70~80℃※になることも。熱は高い方から低い方へ移動する性質があるため、折板屋根から伝わった熱で、空間がどんどん暑くなってしまうのです。

参照元:BXカネシン (https://www.kaneshin.co.jp/support/solution/details.php?n=1003082)
2024年10月25日時点。

物流倉庫の暑さ対策とは

物流倉庫では、空調服を使用したり、ネッククーラーなどを身につけたりする個人の対策のほか、空間でも暑さ対策を行うことが大切です。一般的な対策は、以下の通りです。

適切に空調を使用する

倉庫の規模に合ったエアコンを使用するのは当然ですが、広い空間ではエアコンの効果を感じられない可能性があります。この場合は天井に「シーリングファン」を設置するのがおすすめ。空気の循環を促し、空調効率をアップさせることが可能です。

大型の扇風機や、スポットクーラーを導入するのも一つの手段。エアコンと組み合わせることで、隅々まで冷風を届けることができるでしょう。ただし天井が高すぎて設置できない・導入費用が高額(大型ファン)・送風機能しかない(扇風機)など、それぞれデメリットもあるので注意が必要です。

開口部を塞ぐ

搬入・搬出口が常に開放されている場合は、間仕切りシートやカーテン、エアーカーテンなどを設置しても良いでしょう。外気の侵入や冷えた空気が逃げるのを防ぐとともに、雨除け・風除け、防炎、防虫効果なども期待することができます。素材や機能、形状が異なるさまざまな製品があるので、設置場所やニーズに合わせて選んでみてください。

屋根を冷やす

熱が伝わる原因=屋根を冷やすのもおすすめです。屋根用スプリンクラーを設置すれば、水で高温になるのを防ぐことができます。また、遮熱シート(遮熱塗料)なら、屋根で日射を遮り、輻射熱によって倉庫内が暑くなるのを防げるでしょう。

近年注目されているのが、放射冷却素材です。放射冷却素材とは、物質が外に熱を出して冷える「放射冷却現象」を再現した素材のこと。太陽光から入る熱より放射する熱を大きくすることで、高い遮熱効果を実現しています。放射冷却素材には、シートや塗料、テントなどさまざまな種類がありますが、ルーフシェードなら、物流倉庫の折板屋根にも設置することが可能です。

物流倉庫の暑さ対策事例

物流倉庫の事例がありませんでした。

【目的別】
工場・倉庫の遮熱対策を比較

暑さ対策にはさまざまな方法がありますが、工場・倉庫でまず行いたいのが遮熱対策です。遮熱とは、外の熱が室内に入るのを防ぐことです。
夏場の強い太陽光によって屋根や外壁は非常に暑くなりますが、遮熱対策をすることで、その熱が室内に伝わらないようにすることができます。工場・倉庫では、特に熱を持ちやすい「屋根」「窓」「機械」に遮熱対策をするのがおすすめ。以下で詳しく見ていきましょう。