NASAが開発した特殊セラミックで近赤外線を反射する遮熱塗料「クールサーム」について解説しています。
NASAが開発した4種類の特殊セラミックを含む遮熱・断熱塗料です。 可視光線・近赤外線を反射するのはもちろん、一部吸収した太陽熱エネルギーを放射し、遮断層を作って熱伝導を防いでくれます。不燃性の水性塗料なので、万が一火災が起きても燃えたり有毒ガスが発生したりしません。企業の省エネルギー活動や職場環境の改善に貢献する製品として注目されています。
中塗り用の遮熱・断熱塗料です。乾燥時間の目安は、夏場の場合1時間、冬場だと4時間、完全硬化するまでに14日間となっています。
クールサームの防錆密着プライマーとして特別に開発された製品です。特殊変成エポキシ樹脂が基材。下地との密着・防錆に優れています。サームプライマーの他にも、CTプライマー、エラスとベース、エナモトップAB、エナモトップSiなど、クールサーム施工用の下地用固定剤やトップコートを多数ラインナップしています。
このサイトでは、クールサームなど遮熱塗料を調査し、工場の屋根向け遮熱対策を特集しています。既存の遮熱対策に満足していない、何を選択していいのか分からない担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
静岡県にある工場の瓦棒屋根(6,000m²)を塗装した事例です。工場は屋根と天井の間に空間がなく、屋根に直接天井材を設置していたため、夏場の外気温の影響が受けやすいのが課題でした。クールサームを塗装した結果、年間355,770kWhの省エネが達成され、年間498万円の電気代を削減することに成功。投資額である1,800万円の塗装費用は、3.5年で償還されました。また、エアコンの使用料が減ったため、年間約134.5トンのCO2排出量削減も実現しています。
工場の折板屋根(約50,000m²)の塗装事例です。施工を依頼したのは、事業所環境推進項目として「二酸化炭素等の地球温暖化ガスの排出量削減」を掲げていた企業。「クールサーム」を塗装した結果、屋根表面の温度上昇は22℃、屋根裏面の温度上昇は23℃抑えることに成功。空調負荷が低減し、塗装費用と省エネ金額の差額である1,170万円を約1年(1.06年)で償却しています。
社名 | 株式会社大高商会(※クールサームの日本総代理店) |
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本社所在地 | 大阪府大阪市住吉区長居東3-11-23 |
公式HP | https://www.daikoshokai.com/ |
暑さ対策にはさまざまな方法がありますが、工場・倉庫でまず行いたいのが遮熱対策です。遮熱とは、外の熱が室内に入るのを防ぐことです。
夏場の強い太陽光によって屋根や外壁は非常に暑くなりますが、遮熱対策をすることで、その熱が室内に伝わらないようにすることができます。工場・倉庫では、特に熱を持ちやすい「屋根」「窓」「機械」に遮熱対策をするのがおすすめ。以下で詳しく見ていきましょう。