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スカイクール

目次

「従来の遮熱対策では満足できない!」という方におすすめなのが、アメリカ発の放射冷却パネル・スカイクールです。ここでは、スカイクールとはどんな製品なのか、事例なども交えながらご紹介します。

スカイクールの特徴

スカイクール・システムズ社は2016年設立、アメリカ・カリフォルニア州に拠点を置くテクノロジー企業です。多くの電力を消費し、世界中で温室効果ガスを排出している空調・冷蔵システムの課題を解決するべく、パネルシステムと組み合わせた放射冷却素材を提案しています。

販売しているのは、パッシブ冷却パネルです。太陽光を反射して日中のパネルの過熱を防ぐとともに、赤外線熱を空に放射。パネルの背面に埋め込まれたパイプ網内に水を循環させることで、冷却状態に保ち、電力なしで周囲温度より最大 -9.4℃(※)下げることが可能です。

パネル単独ではなく、空調システムや冷蔵システムの追加設備として使用するスタイル。スカイクール・システムズ社のパネルで空調ユニットを置き換えることも可能です。

参照元:スカイクール (https://www.skycoolsystems.com/)
2024年10月25日時点。

スカイクールのバリエーション

放射冷却パネル

放射冷却パネル
画像引用元:スカイクール
(https://www.skycoolsystems.com)

屋根の上に設置できる冷却パネルです。同じスペースに太陽光を設置した場合に得られる発電量の2〜3倍の電気を節電することが可能。電気なしで稼働する上、一年を通して放熱効果を得られるので、休みなく稼働する工場などに設置するのがおすすめです。

デュアルモードフィルム

デュアルモードフィルム
画像引用元:スカイクール
(https://www.skycoolsystems.com/radiative-cooling-case-study-2/)

ナノテクノロジーで作られた光学フィルムで構成されています。屋外のバッテリーや電子ボックス、金属屋根、冷蔵トラックなどの車両に使用することが可能です。

このサイトでは、米国・スカイクール・システムズ社ほか、放射冷却素材をはじめとする、工場の屋根向け遮熱対策を特集しています。既存の遮熱対策に満足していない、何を選択していいのか分からない担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

スカイクールの施工事例

電気料金の値上げにもかかわらず、電気代を削減

カリフォルニア州ストックトンにあるスーパー「グローサリー・アウトレット」では、店舗にスカイクールを導入。その後、電力料金が値上げされたにもかかわらず、電気料金を月々3000ドル(約33万円)減らすことができました。

参照元:CNN (https://www.cnn.co.jp/business/35175118.html)
2024年10月25日時点。

年間約5,800ドルの電気代を節約

アメリカ各地に店舗を展開する小売業者グローサリー・アウトレットは、カリフォルニア州ストックトンにある店舗にスカイクールを導入。屋上に冷却パネルを設置し、既存の冷蔵システムとシームレスに統合した冷却ソリューションを実現しました。

これにより、1 日あたり100 kWh、年間で推定36 MWh の電力、年間約5,800ドルの電気代を節約することができました。

参照元:スカイクール (https://www.skycoolsystems.com/case-study-grocery-outlet/)
2024年10月25日時点。

スカイクールの製品データ

スカイクールの会社概要

社名 スカイクール・システムズ社
本社所在地 Mountain View、CA
公式HP https://www.skycoolsystems.com
【目的別】
工場・倉庫の遮熱対策を比較

暑さ対策にはさまざまな方法がありますが、工場・倉庫でまず行いたいのが遮熱対策です。遮熱とは、外の熱が室内に入るのを防ぐことです。
夏場の強い太陽光によって屋根や外壁は非常に暑くなりますが、遮熱対策をすることで、その熱が室内に伝わらないようにすることができます。工場・倉庫では、特に熱を持ちやすい「屋根」「窓」「機械」に遮熱対策をするのがおすすめ。以下で詳しく見ていきましょう。