工場ではさまざまな設備を使用するため、消費電力も大きくなります。こちらの記事では、工場における電気代の仕組みや消費電力の削減方法についてまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
工場の電気代にはさまざまな要素が関わっています。そこで、まずは基本料金の仕組みや電力量料金、工場における主な電力消費源について解説します。
空調の適正管理によって、消費電力の削減が期待できます。無理のない範囲で工場内の設定温度を見直すという対策が考えられます。また、空調のフィルター掃除や室外機周辺の環境整備などを行っていくことが大切です。
使用していない場所の電源をつけっぱなしにせず、こまめに消灯することも消費電力の削減につながります。ただし、意識的な取り組みが必要となりますので、昼休み時間や不使用エリアの消灯を徹底するために取り組んでいくことがおすすめです。また、人感センサーの活用も有効な取り組みといえます。
ピークシフトとは、電力の使用が集中する時間帯から、電力使用が少ない時間帯に負荷を移す方法です。またピークカットは、ピーク時の電力使用を抑えることを指します。
例えばスケジュールの調整や空調・冷暖房の負荷分散などを行いピークシフトに取り組めば、デマンド値の抑制につながって基本料金を抑えることに繋げられます。
使用していない機器の待機電力(=機器の電源を切っても消費される電力)の削減によって、節電効果を得られます。ひとつひとつは小さなものに感じられるかもしれませんが、工場では数多くの機器を使用していることから、待機電力の合計は意外と大きくなります。
待機電力を削減するための取り組みとしては、機器を動かしていない間は主電源をオフすることをルール化する、タイマー付きのコンセントを使用するといった方法が考えられます。コストをかけずに行えますので、ぜひ実施したい対策です。
従来使用してきた水銀灯をLED照明に更新することによって、大幅な節電効果が得られます。LEDの消費電力は、水銀灯のおよそ4分の1(※)といわれており、大幅に消費電力を削減可能です。さらに点灯や消灯までの時間も水銀灯よりも短縮されている点や、水銀を使用していないことから環境への負荷も少ない、といった特徴があります。
これまで使用してきた空調機器を、省エネ性能の高いモデルに更新することにより、大幅な節電に繋げられます。高効率の空調に更新すると、機種や負荷条件にもよりますが、15〜20%の省エネ効果が期待できるとされています(※)。ここでのポイントは、インバーター制御や高効率コンプレッサーが搭載されている機器を選択することです。
工場においてコンプレッサーは大きな電力消費量を占めています。この点から、例えばモーターの回転速度を調節するインバーターを搭載したコンプレッサーを導入し、使用時の負荷によって回転数の調整を行うことによってエネルギー効率の上昇や消費電力量の低下に繋げられます。
また、配管の継ぎ手部分やバルブ部分からエア漏れが発生していることがあります。エアの一部が漏れている場合、圧力や空気量を維持するために余計にエネルギーを使用してしまいますので、点検・メンテナンスを実施してエア漏れの検知と必要に応じた修理を行っていくことが必要となります。
高効率のモータや変圧器への更新により、大幅な節電が期待できます。特に、省エネ法に基づくエネルギー消費効率の基準を上回る「トップランナー機器」を導入することによって、従来使用してきた機器よりも消費電力の削減が期待できるというメリットがあります。
工場の屋根や外壁に対して、太陽光を反射する遮熱塗料や外から熱の侵入を防ぐ断熱材を使用することによって、空調の負荷削減に繋げます。また、使用する塗料や環境にもよりますが、塗装による効果は10〜15年持続するものもあるため、長期的に空調電力の削減効果が期待できます。
工場における消費電力を削減するには、照明をLEDに変える、待機電力を削減する取り組みや、設備の更新により消費電力を削減するといったように、多彩な方法があります。すぐに取り組めるもの、検討が必要なものなどさまざまな方法が考えられますので、自社に合ったものを取り入れながら消費電力の削減を目指してください。
暑さ対策にはさまざまな方法がありますが、工場・倉庫でまず行いたいのが遮熱対策です。遮熱とは、外の熱が室内に入るのを防ぐことです。
夏場の強い太陽光によって屋根や外壁は非常に暑くなりますが、遮熱対策をすることで、その熱が室内に伝わらないようにすることができます。工場・倉庫では、特に熱を持ちやすい「屋根」「窓」「機械」に遮熱対策をするのがおすすめ。以下で詳しく見ていきましょう。